2015年06月10日(水)00時00分
暗闇から手を伸ばせ
第三回 喜多見と狛江の小さな映画祭+α 上映作品9
(68分/2013年)
監督:戸田幸宏
かつて、祝福されて生まれてきたはずの君と、私の物語。

沙織は障害者専門のデリヘル嬢。軽い動機でこの業界に飛び込んだ彼女は、出勤初日からショックを受ける。全身タトゥーの入った進行性筋ジストロフィー患者、みずからの障害をネタに本番行為を要求する常連客、そしてバイク事故で自由を奪われ、殻に閉じこもる青年...。しかし、“それでも生きていく”ことを選んだ彼らに接するうち、沙織の中の何かが音を立てて崩れ去っていく。「もう逃げたりしない」そう決意した沙織を待ちうけるものとは・・・。
全国に348 万人いる18 歳以上の在宅身体障害者。彼らを相手に“性”を売る者たち。社会からこぼれ落ちた人々を、ユーモアと愛情を込めて描いた新しい傑作が誕生。主演の沙織に、グラビアアイドルとして数々のカバーを飾り、映画『エレクトロニックガール』で主演を務めるなど、女優としても活躍する小泉麻耶。障害者との触れ合いを通して悩み、傷つき、成長していくヒロインを文字通り体当たりで演じる。風俗店“ハニーリップ”店長に津田寛治。そっけない態度の中に優しさを垣間見せる絶妙な演技を披露。他にも『Dolls』のホーキング青山、舞台を中心に活躍する森山晶之、名バイプレイヤーとして邦画界に欠かせないモロ師岡など、個性豊かなキャストが揃った。劇中歌・主題歌を手がけるのは、一部でカリスマ的な人気を誇る人気アーティスト"転校生"。
監督はディレクターとしてNHKの番組を演出する傍ら、2012年度のテレビ朝日新人シナリオ大賞を受賞した戸田幸宏。自主映画となる本作で長編映画デビューを飾り、固定概念を突き破るかつてない瑞々しい感動を呼び起こす。
2013 年2 月下旬に開かれた第23回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門において、見事、グランプリとシネガ―アワードのW賞を受賞した。
【ストーリー】
障害者専門の派遣型風俗店“ハニーリップ”で働くことになった沙織(小泉麻耶)にとって今日が出勤初日。「ラクそうだし、身体が動かないから怖くなさそう」そんな動機でこの業界に飛び込んだ彼女は、店長の津田(津田寛治)が運転する車に同乗して客の待つ閑静な住宅街へ向かう。
最初の客は全身タトゥーの入った進行性筋ジストロフィー患者、水谷(管勇毅)。彼の筋肉は次第に衰えていき、最後には動かなくなるという。平均寿命は30歳。「俺、34歳になっちゃった。いつまで生きてられるのかな?」ぶっきらぼうに語る水谷に、返す言葉を失う沙織。
常連客の中嶋(ホーキング青山)は生まれつき両手両足に障害を持つ。ほとんど自由が効かないが、性格は至ってポジティブ。津田をさっさとあしらい、なんとか本番をやらせてもらおうと必死な中嶋の話術に思わず笑ってしまう沙織だが、やんわりと断り次回の指名をとりつける。
他の従業員をピックするため津田がその場を離れ、ひとりで客の家を訪れる沙織。チャイムを鳴らすと中年の女性が出てきて、沙織を息子の健司(森山晶之)の部屋へ招き入れた。ランジェリー姿でまたがる沙織を突然拒絶する健司。彼はバイク事故で脊髄を損傷したため不具になってしまっていた。若い女性から刺激を受ければ生殖機能が回復すると信じた母親が、勝手に連絡したのだと呟く健司を残して部屋を出る沙織だったが、彼の部屋にネックレスのヘッドを落としたことに気づく。再び健司の家を訪れた沙織は、居合わせた無神経な彼の友人に対し思わず頭に血がのぼって健司の恋人を装うものの、逆に彼を深く傷つけてしまう結果になった。
ある日、以前からつきまとわれていたストーカー・小西(モロ師岡)の策略にはまった沙織は、ラブホテルの浴室に監禁されてしまうが、津田の機転によって救われる。病院のベッドで目醒めた沙織は、思いがけず「どうか仕事を続けさせてほしい」と懇願していた。
退院した沙織は、水谷の突然の死を知る。ショック受けた彼女は、街で偶然車椅子に乗った健司と出会う。あの日のことを謝りたかった。そう告げる沙織を受け入れる健司。風俗嬢と客の関係を超えたつながりを感じたふたりは、トラックの荷台に揺られながら朝日を見るために真夜中の海へと向かう。それはふたりが、真剣に生きようとするきっかけとなるはずだったが・・・
もう終わったユーロスペースでの上映予告ですけれど…
上映日時:
7月3日(金)第一会場(M.A.P.)19:30~
7月4日(土)第一会場(M.A.P.)10:30~
7月5日(日)第二会場(いちまるさん)14:00~
※各会場の位置関係は映画祭総合告知記事の地図を参照してください。
⇒FBのイベント
料金:1200円(割引チケットあり)
⇒チケット予約・購入(CoRich)
電話予約・お問い合せ:M.A.P.(03-3489-2246)
(68分/2013年)
監督:戸田幸宏
かつて、祝福されて生まれてきたはずの君と、私の物語。

沙織は障害者専門のデリヘル嬢。軽い動機でこの業界に飛び込んだ彼女は、出勤初日からショックを受ける。全身タトゥーの入った進行性筋ジストロフィー患者、みずからの障害をネタに本番行為を要求する常連客、そしてバイク事故で自由を奪われ、殻に閉じこもる青年...。しかし、“それでも生きていく”ことを選んだ彼らに接するうち、沙織の中の何かが音を立てて崩れ去っていく。「もう逃げたりしない」そう決意した沙織を待ちうけるものとは・・・。
全国に348 万人いる18 歳以上の在宅身体障害者。彼らを相手に“性”を売る者たち。社会からこぼれ落ちた人々を、ユーモアと愛情を込めて描いた新しい傑作が誕生。主演の沙織に、グラビアアイドルとして数々のカバーを飾り、映画『エレクトロニックガール』で主演を務めるなど、女優としても活躍する小泉麻耶。障害者との触れ合いを通して悩み、傷つき、成長していくヒロインを文字通り体当たりで演じる。風俗店“ハニーリップ”店長に津田寛治。そっけない態度の中に優しさを垣間見せる絶妙な演技を披露。他にも『Dolls』のホーキング青山、舞台を中心に活躍する森山晶之、名バイプレイヤーとして邦画界に欠かせないモロ師岡など、個性豊かなキャストが揃った。劇中歌・主題歌を手がけるのは、一部でカリスマ的な人気を誇る人気アーティスト"転校生"。
監督はディレクターとしてNHKの番組を演出する傍ら、2012年度のテレビ朝日新人シナリオ大賞を受賞した戸田幸宏。自主映画となる本作で長編映画デビューを飾り、固定概念を突き破るかつてない瑞々しい感動を呼び起こす。
2013 年2 月下旬に開かれた第23回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門において、見事、グランプリとシネガ―アワードのW賞を受賞した。
【ストーリー】

最初の客は全身タトゥーの入った進行性筋ジストロフィー患者、水谷(管勇毅)。彼の筋肉は次第に衰えていき、最後には動かなくなるという。平均寿命は30歳。「俺、34歳になっちゃった。いつまで生きてられるのかな?」ぶっきらぼうに語る水谷に、返す言葉を失う沙織。
常連客の中嶋(ホーキング青山)は生まれつき両手両足に障害を持つ。ほとんど自由が効かないが、性格は至ってポジティブ。津田をさっさとあしらい、なんとか本番をやらせてもらおうと必死な中嶋の話術に思わず笑ってしまう沙織だが、やんわりと断り次回の指名をとりつける。
他の従業員をピックするため津田がその場を離れ、ひとりで客の家を訪れる沙織。チャイムを鳴らすと中年の女性が出てきて、沙織を息子の健司(森山晶之)の部屋へ招き入れた。ランジェリー姿でまたがる沙織を突然拒絶する健司。彼はバイク事故で脊髄を損傷したため不具になってしまっていた。若い女性から刺激を受ければ生殖機能が回復すると信じた母親が、勝手に連絡したのだと呟く健司を残して部屋を出る沙織だったが、彼の部屋にネックレスのヘッドを落としたことに気づく。再び健司の家を訪れた沙織は、居合わせた無神経な彼の友人に対し思わず頭に血がのぼって健司の恋人を装うものの、逆に彼を深く傷つけてしまう結果になった。
ある日、以前からつきまとわれていたストーカー・小西(モロ師岡)の策略にはまった沙織は、ラブホテルの浴室に監禁されてしまうが、津田の機転によって救われる。病院のベッドで目醒めた沙織は、思いがけず「どうか仕事を続けさせてほしい」と懇願していた。
退院した沙織は、水谷の突然の死を知る。ショック受けた彼女は、街で偶然車椅子に乗った健司と出会う。あの日のことを謝りたかった。そう告げる沙織を受け入れる健司。風俗嬢と客の関係を超えたつながりを感じたふたりは、トラックの荷台に揺られながら朝日を見るために真夜中の海へと向かう。それはふたりが、真剣に生きようとするきっかけとなるはずだったが・・・
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上映日時:
7月3日(金)第一会場(M.A.P.)19:30~
7月4日(土)第一会場(M.A.P.)10:30~
7月5日(日)第二会場(いちまるさん)14:00~
※各会場の位置関係は映画祭総合告知記事の地図を参照してください。
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料金:1200円(割引チケットあり)
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