選挙の前々日に呟いてみた…

「金城さんが踊りの稽古に来ている。稽古前に、映画祭のチラシを二つ折りにする手伝いもしてくれた。つらつら昔話をゆんたく(おしゃべり)しながら。彼女は伊江島で生まれた。終戦の時、一歳でマラリアを患い、片眼の視力と嗅覚を失った。ちょっとガージュー(頑固)だが、太陽のように明るい」

「伊江島ではお母さんが雑貨屋をやっていた。選挙の度に、村はアメリカを支持する保守党の応援一色になった。そんな連中にお母さんはモノを売らない。だから選挙になると村八分になった。でも、土地の強制収容など目の当たりにして来たお母さんは揺るがない。ガージューなのである」

「やがて金城さんは沖縄本島で結婚をする。旦那さんは国場組の関連会社に勤めていた。選挙になると運動に駆り出されて仕事にならない。家族にも圧力がかかる。旦那さんは『会社で家族の票を決められないのは俺だけだ』と嘆いた。だって金城さんは、あのガージューな母親の娘なのだ」

「きっと伊江島は今も変わらないと金城さんは言う。『でも基地反対闘争で有名な島じゃない』と僕が聞くと、金城さんは『でも保守の方が多いはずよ、反対派は一生懸命だから目立つわけさ』と答えた」

「金城さんのお母さんは、死ぬまで瀬長亀次郎の大ファンだった。金城さんももちろんそうである」

「来年の沖縄映画祭では、その瀬長亀次郎の映画もやるのである。金城さんはチラシを眺めながら『見たいさー』と呟く。『でもこっちの映画も見たいさね。だったらカメジローは見なくてもいいねー、カメジローのことはだいたい知ってるからさー』」

M.A.P.にて、1月31日土曜日の午後一時から、「カメジロー・沖縄の青春」を上映する。
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