2016年12月30日(金)13時08分
第3回 沖縄映画⑪「大魂込み」+「池間アッチャー記」
第3回 喜多見と狛江で小さな沖縄映画祭+α 上映作品18&19
80年代 実験映画の匂いがする…
そう書いた後に、比嘉賢多監督から各作品についての説明が届いた。せっかくだから、それはそのまま掲載することにする。「実験映画の匂い」というのも、あながち間違いではなさそうだ。そう思ったから、それもそのままにしておこう…
「大魂込み」※字幕付きで上映します。
(17分/2015年) 監督:比嘉賢多

戦後70年を記念して沖縄摩文仁で開催された美術展に制作された映像。この地で多くの尊い命が奪われたが、そのことを伝える戦争体験者は誰もいなくなるだろう。亡くなった者の声を聞き取ろうとする気配のような映像だ。沖縄風土の持つエネルギーと平和への願いを織り交ぜ て表現したポエムアートである。(東京ビデオフェスティバル)
一見何の変哲もない沖縄の風景を見ていると、激戦地だった頃の記憶が匂い立つことが稀にある。「大魂込み」は「亡き者の証言」、つまり声「亡き」証言であり、死者に限りなく接近したいという作家自身の欲望が色濃く反映された個人映画である。尚、大魂(ウフマブイ)とは制作者の造語であり、いわゆる生きているものが何かの拍子に落とすマブイとは違い、落とすと二度と肉体に帰ることはない「命」を意味する。(比嘉賢多)
「池間アッチャー記」※字幕付きで上映します。
(29分/2016年) 監督:比嘉賢多

沖縄県宮古島北西1.5キロに位置する池間島。1人の小説家が、民俗学の研究で池間島を訪れた若いドキュメンタリー監督を主人公とした小説の執筆を行っている。民俗学的好奇心から後ろめたさもなくキャメラを回し島の人と関わる主人公を描くために、作家も同じように島にキャメラを向け、祭祀を行うと時以外は禁断でもある神々の住む森へと足を運ぶが…池間島の空気と亜熱帯の日差しがまぶしく気だるい、記述型歩行映像詩。(比嘉賢多)
日時:①1月29日(日)16:00~ ②2月2日(木)16:00~
会場:M.A.P.
※1月29日の上映後には、スカイプ中継による比嘉賢多監督のトークショーがあります!
(1月29日のスカイプトークショーは手話通訳付きです)
※2月2日の上映後には監督トークはありませんが、高山正樹が何か考えているらしい…
【チケット料金】
前売り 1,000円(当日1,200円)
学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)
※受付で学生証・保険証等を提示してください。
※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)
⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ
⇒CoRich 直通(PC用)
⇒CoRich 直通(携帯用)
電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
⇒総合案内記事へ
比嘉賢多の経歴
1991 沖縄県県浦添市生まれ
2014 和光大学表現学部総合文化学科卒業
2014 「沖縄/大和」PFFアワード2014(東京、京都、大阪、福岡)
2014 「沖縄/大和」なら国際映画祭2014 NARA-WAVE部門 最優秀作品賞(奈良)
2014 「沖縄/大和」京都国際学生映画祭映画祭2014(京都)
2015 「沖縄/大和」座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2015(東京)
2015 「大魂込み」沖縄戦後70年美術プロジェクト すでぃる(沖縄県糸満市摩文仁)
2016 「池間アッチャー記」現在線−自・事・地の映像祭−(東京)
2016 「命火」Mabuni Peace Project 2016(沖縄県糸満市摩文仁)
2016 「ドキュメンタリーとは何か/映像による沖縄の表象」(沖縄タイムス全12回連載)
“喜多見と狛江の小さな映画祭”のないのが気に入らないが、許してやろう。
比嘉賢多と共に、我が映画祭も、もっと認知されなければいけないということ。
この「経歴」がこの先、どう積み重なっていくのか…
そして、比嘉賢多には鬼才の匂いがする…
(文責:高山正樹)
80年代 実験映画の匂いがする…
そう書いた後に、比嘉賢多監督から各作品についての説明が届いた。せっかくだから、それはそのまま掲載することにする。「実験映画の匂い」というのも、あながち間違いではなさそうだ。そう思ったから、それもそのままにしておこう…
「大魂込み」※字幕付きで上映します。
(17分/2015年) 監督:比嘉賢多

戦後70年を記念して沖縄摩文仁で開催された美術展に制作された映像。この地で多くの尊い命が奪われたが、そのことを伝える戦争体験者は誰もいなくなるだろう。亡くなった者の声を聞き取ろうとする気配のような映像だ。沖縄風土の持つエネルギーと平和への願いを織り交ぜ て表現したポエムアートである。(東京ビデオフェスティバル)
一見何の変哲もない沖縄の風景を見ていると、激戦地だった頃の記憶が匂い立つことが稀にある。「大魂込み」は「亡き者の証言」、つまり声「亡き」証言であり、死者に限りなく接近したいという作家自身の欲望が色濃く反映された個人映画である。尚、大魂(ウフマブイ)とは制作者の造語であり、いわゆる生きているものが何かの拍子に落とすマブイとは違い、落とすと二度と肉体に帰ることはない「命」を意味する。(比嘉賢多)
「池間アッチャー記」※字幕付きで上映します。
(29分/2016年) 監督:比嘉賢多

沖縄県宮古島北西1.5キロに位置する池間島。1人の小説家が、民俗学の研究で池間島を訪れた若いドキュメンタリー監督を主人公とした小説の執筆を行っている。民俗学的好奇心から後ろめたさもなくキャメラを回し島の人と関わる主人公を描くために、作家も同じように島にキャメラを向け、祭祀を行うと時以外は禁断でもある神々の住む森へと足を運ぶが…池間島の空気と亜熱帯の日差しがまぶしく気だるい、記述型歩行映像詩。(比嘉賢多)
日時:①1月29日(日)16:00~ ②2月2日(木)16:00~
会場:M.A.P.
※1月29日の上映後には、スカイプ中継による比嘉賢多監督のトークショーがあります!
(1月29日のスカイプトークショーは手話通訳付きです)
※2月2日の上映後には監督トークはありませんが、高山正樹が何か考えているらしい…
【チケット料金】
前売り 1,000円(当日1,200円)
学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)
※受付で学生証・保険証等を提示してください。
※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)
⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ
⇒CoRich 直通(PC用)
⇒CoRich 直通(携帯用)
電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
⇒総合案内記事へ
比嘉賢多の経歴
1991 沖縄県県浦添市生まれ
2014 和光大学表現学部総合文化学科卒業
2014 「沖縄/大和」PFFアワード2014(東京、京都、大阪、福岡)
2014 「沖縄/大和」なら国際映画祭2014 NARA-WAVE部門 最優秀作品賞(奈良)
2014 「沖縄/大和」京都国際学生映画祭映画祭2014(京都)
2015 「沖縄/大和」座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2015(東京)
2015 「大魂込み」沖縄戦後70年美術プロジェクト すでぃる(沖縄県糸満市摩文仁)
2016 「池間アッチャー記」現在線−自・事・地の映像祭−(東京)
2016 「命火」Mabuni Peace Project 2016(沖縄県糸満市摩文仁)
2016 「ドキュメンタリーとは何か/映像による沖縄の表象」(沖縄タイムス全12回連載)
“喜多見と狛江の小さな映画祭”のないのが気に入らないが、許してやろう。
比嘉賢多と共に、我が映画祭も、もっと認知されなければいけないということ。
この「経歴」がこの先、どう積み重なっていくのか…
そして、比嘉賢多には鬼才の匂いがする…
(文責:高山正樹)
- 関連記事
-
-
第3回 沖縄映画祭⑱「圧殺の海-沖縄・辺野古」 2016/12/31
-
第3回 沖縄映画祭⑰「高江-森が泣いている 2」+α 2016/12/31
-
第3回 沖縄映画祭⑯「高江-森が泣いている」+α 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画祭⑮「琉球舞踊と三線を体験してみよう」 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画祭⑭「シネマ組踊“執心鐘入”」+α 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画祭⑬「沖縄の母たち」+「ある沖縄女性の物語」 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画⑫「沖縄の民」 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画⑪「大魂込み」+「池間アッチャー記」 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画祭⑩「沖縄/大和」 2016/12/30
-
第3回 沖縄映画祭⑨「人魚に会える日。」 2016/12/29
-
第3回 沖縄映画祭⑧「島尾伸三が語る『狂うひと』,その他のこと」 2016/12/29
-
第3回 沖縄映画祭⑦「七島正月とヒチゲー」+α 2016/12/29
-
第3回 沖縄映画祭⑥「沖縄(1970)」 2016/12/29
-
第3回 沖縄映画祭⑤-1~3「オキナワノコワイハナシ」その1、2、3 2016/12/29
-
第3回 沖縄映画祭④「はるかなるオンライ山~八重山・沖縄パイン渡来記」 2016/12/29
-
tag: 手話
← 第3回 沖縄映画⑫「沖縄の民」 | 第3回 沖縄映画祭⑩「沖縄/大和」 →
コメントの投稿
Track Back
ご案内
この新ブログへ引越し作業中です!
├ 月別アーカイブ
| └ 2016年12月 - 30日 (金)
├ カテゴリー
| └ 2017沖縄映画祭
└ 第3回 沖縄映画⑪「大魂込み」+「池間アッチャー記」
(ブログの説明はトップページに)
ページジャンプ
全1ページ中
1ページ目
1ページ目
カレンダー(月別)
月別アーカイブ
plugin by カスタムテンプレート
最新記事(+webslice)
新着コメント+Trackback
NEWコメント<>+-
- 2019-03-16 MAP : 宮沢賢治の“トロメライ”って何?(「音を楽しむ雑記帖」→「宮澤賢治考」)-コメントを転載2
- 2019-03-16 MAP : 宮沢賢治の“トロメライ”って何?(「音を楽しむ雑記帖」→「宮澤賢治考」)-コメントを転載
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました4
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました3
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました2
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました。
- 2019-03-15 MAP : 神楽坂とCHICAGO-「宮沢賢治考」のコメント2
- 2019-03-15 MAP : 神楽坂とCHICAGO-「宮沢賢治考」のコメント1
- 2019-03-15 MAP : キャッチコピー後日談-サイト振興委員会
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント4
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-白石准の返信
- 2019-03-15 高山正樹 : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-高山正樹の返信
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント3
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント2
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-白石准の返信
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント1
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載3
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載2
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載1
- 2019-03-15 MAP : みそかです-山猫ブログのコメントを転載
Trackback
<>
+
-
- 2017-08-06 ひだまりのお話 : 久米明さんにお会いしました。《懐かしい過去たちに囲まれて》-街話§J街通信[95]酒舎かんとりぃ
- 2012-12-31 初老間近のしがない俳優の呟き : (まもなく)-実験は続く…
- 2012-12-10 M.A.P.after5 : 玄羽さんの送別会-沖縄芸人ライブ“ぱんみかす”(そっと内緒に追記して再投稿)
- 2012-11-20 M.A.P.after5 : 体育会系居酒屋-出ないなら出る練習をする
- 2012-11-20 M.A.P.after5 : お久しぶりです浅野さん!-出ないなら出る練習をする
Comment