いまだ字幕作成作業中(最後の足掻き2)

明日から「喜多見と狛江の小さな映画祭+α」が始まります。
今回、全作品を日本語字幕付きで上映するという挑戦をしています。

実は、明日10時から上映する大林宣彦監督の「あの、夏の日 とんでろじいちゃん」の字幕が完成していません。
映画からの文字起こしはだいぶ前に終わっていたのですが、それをサブスクリーンに映す画像が、まだ完成していないのです。

なるべくメインのスクリーンを見て欲しい。そのために、台詞をどこで切って映せばいいのか。

耳の聴こえない方は、字幕を読むスピードが、いわゆる健常者よりも慣れているので早いと聞きました。だから、我々が字幕を楽に読み切れるくらいであれば、耳の聴こえない方はそれで画面も見ることが出来るだろうと。
とはいうものの、登場人物が喋っていない時は字幕もないというふうにしたい。その寸法に収めると、字幕を読むのに慣れていても、長すぎる場合が出て来る。その時は、役者さんが語る台詞のママではなく、省略しなければならない。洋画なら、むしろ楽、違う言語なので、ピッタリくる言葉を探せばいいわけですが、日本語を短い日本語にするのですから、どうしてもあまり変えるわけにはいかない。
台詞と台詞の間のちょっとした間、そこに黒味を入れるか入れないか、実に悩ましいのです。

さらに「あの、夏の日 とんでろじいちゃん」は、全編ほとんど尾道弁です。耳の聴こえない人にとって、それをそのまま文字起こしした方がいいのか、いわゆる標準語に変換したほうがいいのか。

まずは標準語で起こしてみました。でも今回は、尾道弁のママ、聞こえる音のママを字幕で表示しようということになりました。今、それを変換しながら、同時に字幕の長さも決め、黒味を入れたりして完成品を制作しているのですが、尾道弁の「にゃあ」とか「てゃ~」とか、なかなか聞き取れず、困難極まれりなのであります。

もしかしたら、この作品が一番大変かもしれません。

ここまでやって、はたして耳の聴こえない方が来てくださるのかどうか、全く見えません。今のところ、耳の聴こえない方からのご予約はありません。というか電話での御予約が難しいので、メールということになるのですが、そこに「聴覚障がいです」と明記されることはあまりありませんから。

字幕を期待して来られて、それが分かりにくいものだったらどうしよう、初の試み、今からドキドキしています。

何事も一歩一歩、そんな甘えを当事者の方が許してくださるのかどうか、泣いても笑っても、あと12時間後には上映が始まっています。

初日は、手話通訳の出来る実行委員が会場に詰めています。それで、簡単な開幕の挨拶もさせて頂こうと思っています。
どうぞ皆様、私たちの挑戦を、是非とも見届けに来てください。よろしくお願いします。

第五回 喜多見と狛江の小さな映画祭+α 上映作品1
「あの、夏の日 とんでろじいちゃん」(123分/1999年)


西河原公民館 ホール
9時半開場 10時Start
前売り 1,000円(当日1,200円)
※介助の方と御同伴の場合は、お二人で一人分の料金
※高校生以下・学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)
会場にいらっしゃる前にご連絡いただければ、前売扱いとさせていただきます。
090-1651-6312(うぶかた携帯)


といっても、耳の聴こえない方は、電話ではご予約いただけないのだけれど…
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