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新生識名農場も間近か

シアタードーナッツを出て、金城さんのアトリエに向かう。
そうだ、その前に識名さんの新旧の農場がどうなったか、見に行くことにした。

古い畑は、もうすっかり更地。
更地

これだけ見ればいいと思っていたのだが、まだ時間には余裕があるので、勝連城の向こう側にある新しい畑の方まで回ってみようと車を走らせる。
南から見る勝連城。これは裏なのか、表なのか。
南から見る勝連城

新しいハウスも出来上がっていた。
新しい畑

誰かがいる気配はない。新しい畑の進捗状況を見ることができたので、それで満足して車を出発させた。しかしなあ、やっぱりここまで来て、識名さんに何も言わずに立ち去るのは如何なものかと考え直し、車を停めて電話を掛けてみた。すると、今畑の中にいるという。雑草の中で見えなかったが、作業をしているのだと。すぐに道まで出ていくからとおっしゃるので、すぐに踵を返した。

識名さんのハナシ
先日の台風で、色んなものが打ち上げられてきた。それを行政が回収して行ったので、かえって前よりきれいになった。台風のお陰と、識名さんは笑顔である。

しかしあれだけでっかい台風、大変だったのに違いない。聞けば識名さん、高潮と満潮が重なって、この腰くらいまで水が上がって来たと説明してくれた。
新しい畑
画像では、浜と道の落差が良く分からないので、5月に行った時の浜から写した画像をご覧いただきたい。
高さ2m?
いやはやとんでもない高さである。笑い事ではない。
識名さんは台風の中、ひとりでこの畑を見に来ていた。畑は盛り土してあったのでなんとか持ちこたえたが、もう少し水が高かったら、畑もすっかりやられていただろう。
新しい畑
忘れては困る。識名さんは盲目なのである。畑と道路の境にあるこのフェンスにしがみつき、腰まで水に浸りながら、今ここで大きな高潮がきたら、俺はきっと死ぬんだなと思っていたと、相変わらず笑いながら話してくれた識名さんは、やはり只者ではないと、あらためて思い知らされたのである。

今後もっと大きな台風が来るようになるかもしれない。その時はどうなるのだろうか、「だいじょうぶなんですか」と問うたボクに、「いや、大丈夫じゃない」と、識名さんはやっぱり笑って答えたのだった。



識名さんのトマトが無くなっては困るという業者さんがたくさんあって、その人たちが手伝いに来てくれるのだという。初収穫は1月かなと。今識名さんは近くの港町に家を貸してくださる方がいて、そこで1人暮らししている。

「いつでも泊まれるから」

そうか、今度はいつ来られるのかなあ。
でもその前に、次は是非とも狛江にお越しくださいませ。
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tag: 沖縄の旅_2018年10月  識名盛繁  台風 

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