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キタコマ沖縄映画祭2019 「戦争を笑え」

キタコマ沖縄映画祭2019 プログラム⑪

命ぬ御祝事さびら!伝説の芸人ブーテン
「戦争を笑え」(上映作品No.10)
(48分/2006年)
ディレクター:山里孫存(沖縄テレビ報道部)
制作:沖縄テレビ

【出演】
平良とみ、登川誠仁 他

60年前。戦争で全てを無くした沖縄の人々を絶望から救った一人の男がいた。
伝説の漫談家、その名はブーテン!

小那覇ブーテン

日本中、誰もがどん底だった。飢えていた。家族をなくし、泣いていた。とりわけ激しい地上戦が行われた沖縄は悲惨を極めた。愛する人を亡くし、家を焼かれ、立ち上がれないほどの絶望感・・・。
だが、その焦土沖縄に、突如、一人の「おかしな男」があらわれた。避難民が集められた家々や収容所を訪ね歩き、「ヌチヌグスージサビラ(命のお祝いをしましょう!)」と言葉をかけ、キテレツな歌を唄い、珍妙な踊りを舞い、“笑い”で人々に生きる希望を与えた、というのだ。お金は取らない。ただ笑わせるだけ。いまも沖縄のお年寄りの多くが、「救われた」と語る謎の芸人。

「戦争の傷は、笑って直せ。踊って直せ。サンシン鳴らして、さあ、さぁ、さぁ。」そう誘いかける男は、「舞天(ブ―テン)」と名乗る「笑いの天才」だった。なんと昼間は、真面目な歯科医師。そして夜は、ネズミ小僧のように笑いを振り撒いては消えていく、まるで義賊のような幻の漫談家だったのだ。

沖縄初の漫談家。伝説の男「舞天」。
現在、沖縄民謡の重鎮といわれる登川誠仁は、ブーテンの影響を強く受けたひとり。登川だけではなく、戦後の沖縄芸能を強烈な個性で牽引した巨星「てるりん」こと、照屋林助は、舞天の愛弟子だったのだ!そして、いまにつながるほとんどすべての沖縄の芸人、沖縄の歌や笑いのルーツが、よくよく見ればほとんどブーテンにあるというのだ。

戦後60年。いま日本は平和に満ちているだろうか?自衛隊の海外派兵。第九条を含む平和憲法の改訂論議。相次ぐ国際テロの脅威。そして沖縄では、住宅地に米軍ヘリが墜落し、さらに新たな基地が造られようとしている。
60年前、戦争で傷ついた人々に舞天が言った「命の御祝いをしよう!」。その言葉に込められた想いとはいったいどんなものだったのか?伝説の男・舞天の存在、その意味を、基地と隣り合わせの沖縄から問い掛ける。

このプログラムはレイトショーです。
  ※1ドリンク付き ※字幕はありません。
日時:①6月28日(金)21:30~6月30日(日)21:00~
会場:M.A.P.


【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)

  ※介助の方と御同伴の場合は、お二人で一人分の料金、またはチケット1枚
   (M.A.P.会場なので車椅子の対応が出来ていません。お問合せください。)

 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)
  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

 ⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ

電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
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