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キタコマ沖縄映画祭2019「辺野古抄」

キタコマ沖縄映画祭2019 プログラム㉕

「辺野古抄」(上映作品No.29)
(ドキュメンタリー 132分/2018年)
監督:八島輝京



見逃されがちだった辺野古住民の生活を丹念に描き、メディアや国民の関心のあり方に疑問符を投げかける、斬新な視点をもったドキュメンタリー。

辺野古抄

米軍基地の移設問題に関するニュースで度々見聞きする「辺野古」という地名。監督は大学を休学して1年間辺野古に住みこみ、住民の生活を丹念に撮影していった。すると、そこには当然ながら、農作業や仕事に従事する人、長寿を祝う民俗行事、米兵と地元民が一緒に祝う祭りなど「辺野古の日常」があった。私たちは無意識のうちに、辺野古=基地問題という単一の物語を押しつけていたのだ。

辺野古抄1

辺野古抄3

辺野古抄2

①日時:7月7日(日)13:00~ 会場:M.A.P.
   ※7/7は、おきなわ物産センターのキッチンカーがやってきます。
    午前11時からM.A.P.会場前のスペースで沖縄そばが食べられます。
    数が限られていて、売り切れ次第終了ですので、お早目にご来場ください。

②日時:7月8日(月)13:30~ 会場:狛江市中央公民館 講座室

※どちらの回にも、辺野古抄を監督した八島輝京さんがやって来ます。

【チケット料金】
 前売り 1,000円(当日1,200円)

  ※介助の方と御同伴の場合は、お二人で一人分の料金、またはチケット1枚
   (なおM.A.P.会場は車椅子の対応が出来ていません。お問合せください。)

 学生及び75歳以上 前売り 500円(当日700円)
  ※受付で学生証・保険証等を提示してください。
  ※ご予約を頂けば、前売り扱いにて、チケットを受付にお取り置きいたします。
 11枚綴り 10,000円(1000円券×11枚)

 ⇒オフィシャルサイトのチケット購入ページ

電話でのご予約・お問合せ:03-3489-2246(M.A.P.)
 ⇒Facebookのイベント
 ⇒総合案内記事へ


【参考】2016年に公開された『辺野古抄(ショートバージン)』の予告編


八島輝京監督が事務所にやって来られた。ボクは彼が話す間も与えず、次のようなことを話した。
「辺野古抄の『抄』ですけどね、一部を抜き出すってことだよね。ステレオタイプではない辺野古の全てを撮ろうとしながら、完成した映画に『抄』とつけた、この映画を見て、それで辺野古の全てを分かったつもりになっては困るという意思を感じた。それでね、どうしてもこの映画をやりたいと思ったのです」
挨拶もそこそこ、いきなりこんなことを言い出したのだから、実に失礼千万である。しかし八島氏は穏やかに、「意図を汲んでくださってありがとうございます」と答えて下さった。

この続きは、本番のトークショーでお話できるのかどうか。いずれにしてもこの作品が、今回の沖縄映画祭で、もっとも物議を醸す作品になる、そんな予感がある。本祭で取り上げた宮本正樹監督の「第九条」や「憲法九条・国民投票」のように。
別れ際、最後に僕はまたこんな失敬なことを言った。
「たとえ今の100%が見えたとしても、歴史を知らなければ大切な何かを取りこぼすことになる」
彼はしっかりと頷いた、と、僕は思った。
上映日当日、お客様を交えて、再び八島監督と語り合えることを、僕は今からとても楽しみにしているのである。
(高山正樹)

八島輝京監督と
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