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中秋の名月



大和の十五夜のことは以前記事にしたことがある。
 ⇒2011年9月12日「名月か」
十三夜は特に沖縄とは関係ないのだが記事にしてしまった。
 ⇒2017年11月1日「月が美しいのは十三夜」

ところ変われば色々。
さて、沖縄のこと。

旧暦8月15日、八月十五夜(ハチグヮチジューグヤー)

豊作祈願のお祭り。村によっては、月の様子を見て、この年の豊作不作を判断した。
お月お祭り(ウチチウマチー)という「月拝み」や「月見の宴」が催され、この日の前後3日間、村遊び(ムラアシビ)が行われる地域もある。各地で綱引き、村芝居(狂言・組踊り)、獅子舞、棒術、また宮古では伝統集団舞踊であるクイチャーが行われる。

火の神(ヒヌカン)、仏壇、床の間にフチャギ(吹上餅)を供える。
フチャギとは、餅粉に水を加え、こねて蒸したものに、塩茹でした小豆をまぶしつけた俵型の餅。 北陸地方での「ささげ餅」と同じような食べ物。おもちが「月」を表し、まぶした小豆は星で、「子ども」「子孫」を表すとされている。子孫繁栄のため、まぶす小豆は多ければ多いほど良いとされる。
沖縄大百科事典ではこんな感じ。
ふちゃぎ
フチャギ、気持ち悪いですか?でもね、この小豆は魔除けでもあるらしい。つまり、この小豆を気持ち悪いと感じてしまう人は、何か体の中に悪い虫がいるのかもしれないと、どこかのサイトに書いてあった。そういう人は、「すぐ食べた方がいい」とのこと。真偽は不明。

ヒヌカンに拝するヒラウコー(沖縄のお線香)は2枚と半分、つまり3枚目を半分に割って供える。
仏壇にはヒラウコー2枚。
お線香を「本」じゃなくて「枚」で数えるとか、半分に割るとか、いったいどういうこと? 分からないのも当たり前。こちらの記事に画像とちょっとした説明があるので是非ご覧いただきたい。
 ⇒2009年11月23日のブログ

沖縄大百科事典によると、古く南島では、麦の播種(たねまき)儀礼と籾種の発芽の試みが9月になされた。つまりそれは「死と再生」であり、その直前の時期は共同体の最大の危機と考えられていた。したがって、8月は「柴指八月」「遊び月(アシビジチ)」といって、祓えと予祝の行事が集中しているのだ。町では、8日から15日までを「ヨーカビー」といって、爆竹を鳴らして妖怪を退散させた。
(農村では、9日から11日まで「柴指」をして邪気を払い、八月遊びの村踊りを催したという。)

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tag: 沖縄この日何の日  沖縄大百科事典  月のこと 

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