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ガンバハル氏の報告

色が薄く、字がにじんでいて申し訳ないのだが…

感染者数確定データ比較

緑の欄は、メディアが発表する日々の「感染者数」(新規)と、一週間前の数値(週前)を並べて比較している。増減を「▲差」に、減少は黒字で、増加した場合は赤字で示している。
だが、ガンバハル氏が注目するのは、報道される日々の「感染者数」ではなく、ピンク色の確定データの方である。これがその日に検査等で陽性が判明した実際の人数で、保健所等から都に報告され、その数(初報)が翌日に発表される。しかし、後から遅れて報告される分がかなりあり、それを日々この「確定データ」に加算していくので、その日の確定陽性者数は、しばらくほぼ毎日増加し続けることになる。プレスに向けにリリースされる「感染者数」(緑のデータ)は、翌日、集計して発表される確定データの「初報」の概算(…なので数名少ない場合がある)と、新たに報告された分(過去の日々の確定データに加算されるその加算分)を加えた合計数である。つまりプレス発表されワイドショーが一喜一憂して報道する「感染者数」は、実態の影である。
画像の表にある「増」の項目は、確定データの初報(翌日まず発表される確定感染者数)と、以後増えた数との差、つまり後から加算された増加分を示している。

保健所や医療現場の状況が逼迫していた時期には、この確定データが落ち着くまで(つまり殆ど追加されなくなるまで)に一か月以上を要した。(半年後に突然数人加算などということもあるが、状況分析するデータとしては、何千人のうちの数名という数ならば誤差の範囲ではある) つまり、実際にその日感染した人数を表すのは「確定データ」なのだが、一定期間待たないと報告が集まってこないので、昨日今日の感染者の増減を語るためには、緑のデータ(新規報告数)を、実際の感染者数の代替値、影ではあるが、比較的近似値を示している数値として使うしかなかったのだろう。しかし感染者がグッと減って、近頃は三日ぐらいで確定データ増加も収まり、その後わずか増えることもあるが、今ガンバハル氏は、こちらの「確定データ」の推移に注目している。

しかし、また陽性数が増加傾向にあり、報告も徐々に遅れつつあるのが心配、とガンバハル氏。

また実行再生産数だが、本来は株の性質が変われば、その感染力などによって変えなければいけない実行再生産数算出のための係数を、コロナ発生当初に決めたママで変えていないようなので、ここではあえて示さないでおく。

さて、この説明で、はたしてご理解いただけるだろうか。

コロナ発覚から2年、いまだ分かり易く使いやすいデータが示されないという現状こそがきっと問題なのである。基幹統計がデタラメでも、多くの人が怒らない国。市民の無関心こそが悪だ!と、言いたくもなるのである。
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