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沖縄出張3日目の午前中

まずは沖縄県立博物館へ。
 ⇒前回訪問時の記事
 ⇒Official_Blogを読む
ミュージアムショップ“ゆいむい”にて。
Official_Blogと同じアングルの画像です。
記念撮影
違うのは笑顔です。
今回の旅のテーマの一つは、笑顔なのです。
但し、こんな笑顔が簡単に生まれるわけではありません。店長の池宮城さん(中央)と宇夫方路さんの父上隆士さんとは、前の旧県立博物館の「友の会」でご一緒だったお友達なのです。その関係で、ここで我々のCDも置かせてもらえています。
これってコネ?
沖縄では人との繋がりが、「本土」よりもずっと重要なことです。良くも悪くも。

紅型の品物がたくさん。
紅型

紅型の小物
ちょっと高くてもいいものをお土産にしたいなら、ここはお勧めです。
紅型作者の金城君を「引き回す」のは昼から。能書きが聞けなくて残念。

こんな小物を見つけました。
オキナワウラジロガシのドングリ
南の島の不思議な木の実、オキナワウラジロガシ。
説明書きによると、奄美大島から西表島に分布しているブナ科の植物とのこと。その種子は日本最大のドングリ。
あれ、沖縄にドングリ、あったのか。
私事ではございますが、四半世紀以上前に沖縄から出てきた小生の妻は、秋になると東京の自宅近くの公園で拾ったドングリを箱詰めにして、沖縄へ送っていました。沖縄にはドングリがないから、甥や姪に見せたやりたいという理由で。送られた方はいい迷惑(?)、しばらくするとドングリから虫が一斉に顔を出すのですからね。しかしそれでも、「沖縄にもドングリはあるから、わざわざ送ってくれなくても結構だ」というようなお断りの連絡は来ませんでした。
最近、どんどんと沖縄オバア化していく妻なのですが、東京に出てくる前には、那覇の保育園で保母さんをしていました。例えば園児たちを連れて、近所の公園なんかに遊びに行ったのだろうに。そこには、ドングリは落ちていなかったのでしょうか。
ミステリーです。
帰ったら、カミサンに問いただしてみようと思っています。そのためには、証拠品として、このドングリ、買っていかなきゃね。

ともかく、僕は四半世紀の間、「沖縄にはドングリがない」と思い込み、「どんぐりころころ」などという童謡を、全国一律に歌わせるなんておかしいと、居酒屋なんかで、偉そうなことを語っていたわけです。
わたくしの所為で、間違った沖縄情報を信じてしまった人がいるとしたら、ああ、どうしましょう。
関係各位どの、ごめんなさい。謹んでお詫びいたします。

金城君との待ち合わせ時間にはまだだいぶん時間があるので、NHK沖縄へ。
NHK沖縄放送局入口
身長180cmを越えるような放送部長さん。
「宣伝のための宣伝はしませんが、結果的に宣伝になってしまうことは問題ないと思っています。」
しかし、全国一律の番組を作るには、やはり戦争がらみの話題が早道だということらしい。まずは番組制作依頼の企画書を作って、タイミングを図って提出してくださいとのこと。感触は悪くない。
深く考えると動けなくなる場合もあります。どんな方途を使っても、まずは発言権を得て、我々を認知してもらうことも必要なのです。ドングリのことならいざ知らず、泡瀬の干潟のことや、ヤンバルの森のことを、まず知ってもらうためにも、です。

今日も、長い一日になりそうです。
(文責:高山正樹)
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tag: ミステリー  別ブログへ  沖縄の旅_2009年2月  ゆいむい  おきなわおーでぃおぶっく  NHK沖縄  沖縄の人 

Comment

No:228|
語弊を恐れずに言うならば、「近所の公園…」でドングリという発想はもしかすると、本土ならではの発想なのかもしれません。
元々市街地というか、住民の居住地にオキナワウラジロガシがあったかどうかわかりませんが、あったとしても戦争で島のほぼ全域が焼け野原になった沖縄本島には残ってなかったのでは?と思うのです。
ちなみに私も子供の頃、ドングリは沖縄に無いものだと思っていました。オキナワウラジロガシはヤンバルの森にあります。
No:229|
ありがとう。なんだかとても説得力がある。
うちに帰ってきてカミサンに問いただしたのですが、「わからんさあ」といわれました。「さがしきれんかったのかねえ」
しかし、これが20年以上東京で暮らした女性の言葉でしょうか。
帰ってきても、ここは沖縄です。
どんぐりについて、異論歓迎!
No:230|
【雪さんが白石准氏のサイトにコメントしたものを、転記させていただきました。雪さんに感謝!】
子供にとって、どんぐりって とても魅力があります。(私は今でも)子供のころ、たくさん拾った記憶がありませんか?そして、どのどんぐりも同じではないのですよね。
私は、どんぐりのイヤリングを持っていますよ。沖縄のどんぐりは立派ですね。ぼうしがかわいい!
ひとつ どんぐり ひとのかお
ふたつ どんぐり ふぐのかお
みっつ どんぐり みかんのかお・・・・
こんな数え歌が自然と出てきます。
どんぐりは、本当に宝物です。どんぐりだんごにして食べたこともありますよ。マテバシイというどんぐりは、炒って食べられます。冬の間、動物に食べられなかったどんぐりは、春になると一斉に芽を出します。
高山さんの奥さんは、素敵な方ですね!
子供のころ習っていたピアノの先生が、出窓に落ち葉を飾っていて、その先生の子供さんが都会へ嫁がれたとき、庭の落ち葉を送っていたことを思い出しました。素敵なお話 ありがとうございました。
No:231|
雪さん、ありがとうございました。
ところで、ネットでこんなサイトを見つけました。
http://www.aqua-cp.com/wond...
ふっと、「蘇鉄地獄」という言葉を思い出した。カミサンの母上に、蘇鉄を食べた事があるかどうかを聞いたことがあります。義母は「食べたさ」と簡単に答えたけれど、そんな軽い話ではなかったはず。確か義母は、敗戦前夜、ヤンバルの方にいたらしいのですが、食べられるどんぐりはなかったのかなあ、季節が違ったのかなあなどと思いは巡ります。だけれども、「本土」の懐かしい子どもの頃の思い出のように、微笑みもって聞けるような話ではありません。

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