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知念正真氏(沖縄3日目の午後その1)

沖縄市海邦2丁目7-12 “cafe casa”
cafeCASA

知念正真氏と金城君
知念正真氏と金城君の、穏やかな笑顔のスナップ。

人類館CD制作に関係する書類に、知念さんの判子を頂くということが第一の目的だったのですが、しかしそれは郵便のやり取りでも可能なこと、今回どうしても知念正真さんに直接お会いしたかったのには、特別な訳があったのです。でも、はたしてこちらのお願いを受け入れてくださるだろうか、とても自信がありませんでした。だから、知念さんの高校時代の恩師である儀間進さんに同行していただいて、あの飄々とした雰囲気で話をしやすくして頂こうなどと、よからぬことをたくらんでいたのですが、儀間先生は風邪でNG。こうなったら当って砕けろ。
その結果は、どうぞOfficial_Blogをお読みください。

ただ、お会いしてみて、今回に限っては、どんな繋がりにも頼らず、丸腰でお会いしたことが却ってよかったと思っているのです。
いや、もしかすると、金城君が同行してくれたのがよかったのかもしれないね。やっぱり、誰かに助けられているということなのかな。

Official_Siteではご紹介しなかった秘話。
戯曲「人類館」の登場人物は3名。それは何故か。何故って、3人だからこそ「人類館」の緊迫感があるわけで、その登場人物は3名以外に考えられないのですが、知念正真氏が「人類館」を書いた1976年当時、劇団創造は、その歴史の中で団員が一番減ってしまった時期で、役者も3人しかいなかったのだそうです。そういう逆境であったからこそ、「人類館」は生まれたのかもしれません。
「今は劇団員は何人くらいいらっしゃるのですか?」
「それがねえ、最初はきちんと規約も作って、参加費を募ってやっていたんだが、いい加減でねえ、やめたんだかどうだかわからないのがね…、だからよくわからん……」

そしてもうひとつ。
「今まで沖縄の人間は、本当に抵抗したことがないのではないかと思うのですよ」
ほんとうに穏やかな知念正真さんの、ぽつりと言われたこの言葉を、どうやら僕は、一生忘れることはないだろうと思うのです。
(文責:高山正樹)
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