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いぎみてぃぐま展(沖縄通信no.3)

【沖縄通信 No.3】(担当:金城)

大宜味村の『第6回いぎみてぃぐま展』へ足を運びました。「いぎみ」とは「大宜味」、「てぃぐま」とは「手仕事」とか「手先が器用」といった意味です。
大宜味村WEBSITE
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大宜味村の手仕事と言えば、よく知られているのは喜如嘉の「芭蕉布」なんですが、村にはその他にも「ヤチムン」「和紙」「染色」「木工」「漆工」等々、様々なモノづくりをされている方々がいらっしゃいます。このイベントはそんなモノづくりをされてる方々の成果と、村でつくられた産品・文化を発信する場となっています。

会場となる大宜味村農村環境改善センターで、モノづくりの成果を展示即売。入口前では「陶芸玉城」の玉城望さんがろくろの実演をされてました。
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イベントのもう一つの見ものがアヤメ科の「オクラレルカ」(別名アイリス)。この辺りは水田が広がっていて、「オクラレルカ」が栽培されています。なんでも葉や切花が生け花に利用されるんだそうです。青紫色がとてもキレイです。

農村環境改善センターから「オクラレルカ」の水田へと向かいます。途中、おなじみの芭蕉畑。芭蕉には主に糸芭蕉・実芭蕉・花芭蕉と3つの種類があり、糸芭蕉は幹から採れる繊維が芭蕉布や芭蕉紙の原材料になり、実芭蕉からはバナナの実が、花芭蕉はキレイな花がといった感じでそれぞれ異なる特徴があります。
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糸芭蕉

実芭蕉(バナナ)

花芭蕉

月桃(ゲットウ)も栽培されてました。旧暦12月8日のムーチーの行事でお餅を独特の香りのある葉で包むコトでおなじみですが、花も艶っぽくてとてもキレイです。ウチナーグチでは「サンニン」と言います。
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月桃の花(サンニン)

さらに歩くとアグーやヤギの姿も観られます。
アグー

ヤギ

小川にはシロサギが。
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10分程歩いて「オクラレルカ」の水田に到着しました。青紫色の花がよく映える沖縄の田園風景です。
青紫色の花

「オクラレルカ」の水田

村の繁栄を願いつつ、ずっと変わって欲しくない風景だという勝手な思いが沸き起こってきます。どの場所にも言えるコトかもしれませんが「開発と環境保全」を両立させる発展は無いものでしょうか。

那覇へ帰る途中、枝振りがおもしろいデイゴの樹に出会いました。
枝振りがおもしろいデイゴの樹

沖縄ではデイゴの咲き具合で台風の襲来を占うコトがあります。水不足も心配され始めている時期です。様々な被害をもたらすと同時に、恵みの雨ももたらす台風。さて、今年の台風襲来はどんな感じなんでしょうか。
デイゴの花

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tag: デイゴ  大宜味村  金城史彦  沖縄の自然  壺屋焼  玉城望  芭蕉  島バナナ  月桃  オクラレルカ 

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