2009年06月04日(木)23時22分
ひとりひとりの奇跡の夜の軌跡
今日はどうしても癒される店がいいなあ。
はん家がそういう店なのかどうか。

空いていました。店にしてみればもっと混んでなきゃ困るのだろうけれど、今日の僕らとしては助かったのです。
連れは、喜多見発、桜新町行きのタクシーで帰っていった。

いくら酒を飲んでも、どうにもならないことがあります。
ふと、考えました。
今まで人類って、何人くらいいたのでしょう。猿人の出現が400万年前。新人出現からなら10万年。人口が一億を越えてから、まだ5000年も経ってはいないらしい。
例えばです。人間が20歳で子供を産むとすれば、過去一万年で500世代ということになります。いったい一世代何人いるのだろう。仮に一万年間ずっと5億人の人口だったとして、一世代の数、つまり20年間に生まれる人間の数は5億人より多いのでしょうか少ないのでしょうか。平均寿命が20年で、全員がきっかり20年生きて、子供ふたり作ってすぐ死ぬというのなら、一世代5億人生まれて、いつも人口は5億人で変わらない。でもそんなことはありえないから、きっと平均寿命が20年なら一世代は5億人よりずっと多くなければだめな気がするし、でも平均寿命が長ければ長いほど複数の世代が共存しているのですから、20年で5億人生まれなくても5億の人口を保つことはできるということになりますよね。
ともかく一世代5億人と仮定して、それに1000世代をかけてみても、5兆人にしかなりません。意外と少ないと思いませんか?
人類が誕生してから今までに、天文学的な数の人間が存在して、その人間たちの殆どが既に死んでいった、だから死を恐れることも悲しむこともないのだというようなことを言いたくて、それで計算を始めたのですが、予想に反して出た結果の数が少なくてびっくりしています。なんか計算のしかたが間違ってるのかな。
やっぱり1個の人間の命というものはとてつもなく奇跡なのであって、だから人間は、必死に与えられた生に固執して、潔く死ぬことなど考えてはいけないのかもしれません。
このまま帰る気にもなかなかなれず、店の灯に誘われて、ra-portの扉を開けました。

キャンディーのようですが、これコン●ー●です。ムッシュのいたずら?
だめだよ、奇跡を遮断しちゃあさ、なんて、現実はなかなかそうもいかないらしい。
ムッシュ越しに、変な客が…


こいつ、最高に変です。
振り返ればまともな方?
あれ、やっぱり変か。
今日のra-portのお客様は合計8名だったとか。それが多いのか少ないのかはわからないけれど、きっとみんな変なお客なんだろうな。ムッシュが変だから。
いいのです、それで。みんな奇跡なのだから。
なんだか不特定多数のたくさんのお客さんを呼ぼうとすることの意味が、よく分からなくなった夜なのでした。
ra-portを出て、ふと目を落とすと、いくつかの足跡が、青白く光ってそれぞれの塒へ向かって続いていたのです。人生の軌跡のように。
はん家がそういう店なのかどうか。

空いていました。店にしてみればもっと混んでなきゃ困るのだろうけれど、今日の僕らとしては助かったのです。
連れは、喜多見発、桜新町行きのタクシーで帰っていった。

いくら酒を飲んでも、どうにもならないことがあります。
ふと、考えました。
今まで人類って、何人くらいいたのでしょう。猿人の出現が400万年前。新人出現からなら10万年。人口が一億を越えてから、まだ5000年も経ってはいないらしい。
例えばです。人間が20歳で子供を産むとすれば、過去一万年で500世代ということになります。いったい一世代何人いるのだろう。仮に一万年間ずっと5億人の人口だったとして、一世代の数、つまり20年間に生まれる人間の数は5億人より多いのでしょうか少ないのでしょうか。平均寿命が20年で、全員がきっかり20年生きて、子供ふたり作ってすぐ死ぬというのなら、一世代5億人生まれて、いつも人口は5億人で変わらない。でもそんなことはありえないから、きっと平均寿命が20年なら一世代は5億人よりずっと多くなければだめな気がするし、でも平均寿命が長ければ長いほど複数の世代が共存しているのですから、20年で5億人生まれなくても5億の人口を保つことはできるということになりますよね。
ともかく一世代5億人と仮定して、それに1000世代をかけてみても、5兆人にしかなりません。意外と少ないと思いませんか?
人類が誕生してから今までに、天文学的な数の人間が存在して、その人間たちの殆どが既に死んでいった、だから死を恐れることも悲しむこともないのだというようなことを言いたくて、それで計算を始めたのですが、予想に反して出た結果の数が少なくてびっくりしています。なんか計算のしかたが間違ってるのかな。
やっぱり1個の人間の命というものはとてつもなく奇跡なのであって、だから人間は、必死に与えられた生に固執して、潔く死ぬことなど考えてはいけないのかもしれません。
このまま帰る気にもなかなかなれず、店の灯に誘われて、ra-portの扉を開けました。
キャンディーのようですが、これコン●ー●です。ムッシュのいたずら?
だめだよ、奇跡を遮断しちゃあさ、なんて、現実はなかなかそうもいかないらしい。
ムッシュ越しに、変な客が…
振り返ればまともな方?


今日のra-portのお客様は合計8名だったとか。それが多いのか少ないのかはわからないけれど、きっとみんな変なお客なんだろうな。ムッシュが変だから。
いいのです、それで。みんな奇跡なのだから。
なんだか不特定多数のたくさんのお客さんを呼ぼうとすることの意味が、よく分からなくなった夜なのでした。
ra-portを出て、ふと目を落とすと、いくつかの足跡が、青白く光ってそれぞれの塒へ向かって続いていたのです。人生の軌跡のように。
- 関連記事
-
-
お昼のひと時は楽しく… 2009/07/01
-
「味だけじゃねえんだよ」 2009/06/29
-
大衆割烹“玉川”【喜多見で食す、うなぎ・ふぐ・すっぽん】 2009/06/27
-
冥福を祈り… 2009/06/23
-
新宿で打ち合せ、そして喜多見… 2009/06/21
-
隣人を愛するということ(6月の沖縄13) 2009/06/14
-
12日の26時(6月の沖縄6) 2009/06/13
-
ひとりひとりの奇跡の夜の軌跡 2009/06/04
-
肩甲骨は天使の羽根 2009/06/02
-
密談、蜜談、充談 2009/05/26
-
沖縄料理「仲宮里」 2009/05/25
-
うぶ沖縄報告5月の2の3 “Bar土”100店(飯-002) 2009/05/24
-
深川の夢のあと 2009/05/20
-
今日は暑いね、いい天気! 2009/05/10
-
中華食って痩せるの無理? 2009/04/19
-
コメントの投稿
Track Back
ご案内
この新ブログへ引越し作業中です!
(ブログの説明はトップページに)
ページジャンプ
全1ページ中
1ページ目
1ページ目
カレンダー(月別)
月別アーカイブ
plugin by カスタムテンプレート
最新記事(+webslice)
新着コメント+Trackback
NEWコメント<>+-
- 2019-03-16 MAP : 宮沢賢治の“トロメライ”って何?(「音を楽しむ雑記帖」→「宮澤賢治考」)-コメントを転載2
- 2019-03-16 MAP : 宮沢賢治の“トロメライ”って何?(「音を楽しむ雑記帖」→「宮澤賢治考」)-コメントを転載
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました4
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました3
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました2
- 2019-03-16 MAP : 47個のコメントの意味(2006年2月のこと)-コメントも転載しました。
- 2019-03-15 MAP : 神楽坂とCHICAGO-「宮沢賢治考」のコメント2
- 2019-03-15 MAP : 神楽坂とCHICAGO-「宮沢賢治考」のコメント1
- 2019-03-15 MAP : キャッチコピー後日談-サイト振興委員会
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント4
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-白石准の返信
- 2019-03-15 高山正樹 : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-高山正樹の返信
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント3
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント2
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-白石准の返信
- 2019-03-15 MAP : 川越美術館で“どんぐりと山猫”上演-山猫ブログに頂いたコメント1
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載3
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載2
- 2019-03-15 MAP : 【田中寺公演】本番と打上げ-山猫ブログへのコメント転載1
- 2019-03-15 MAP : みそかです-山猫ブログのコメントを転載
Trackback
<>
+
-
- 2017-08-06 ひだまりのお話 : 久米明さんにお会いしました。《懐かしい過去たちに囲まれて》-街話§J街通信[95]酒舎かんとりぃ
- 2012-12-31 初老間近のしがない俳優の呟き : (まもなく)-実験は続く…
- 2012-12-10 M.A.P.after5 : 玄羽さんの送別会-沖縄芸人ライブ“ぱんみかす”(そっと内緒に追記して再投稿)
- 2012-11-20 M.A.P.after5 : 体育会系居酒屋-出ないなら出る練習をする
- 2012-11-20 M.A.P.after5 : お久しぶりです浅野さん!-出ないなら出る練習をする
Comment
http://www.prb.org/Articles...
How Many People Have Ever Lived on Earth?
要するに、死産を勘定に入れても、紀元前5万年から現在までに存在した人間の命は、1000億を越える程度でしかないらしい。つまり近年の人口増加はとてつもない加速度で進んでいるということのようです。
考えてみると、今からたった数十年のうちに、過去5万年間で生まれた命の1/10もの数の人が死を迎えることになるのですね。これって想像を絶する異常さです。
なんだろう、なにかやっぱり、人間は行くべき道を誤り始めているのではないか、そんな気がしてなりません。
桜新町どの。
泣けて泣けて仕方がないのだが、なぜ泣けてくるのか、その理由が、よく分からなくなってきた。一度死にかけて、死について、もう少し達観していたつもりなのだが…。人が、変わってしまうことについても。
本当のことについては、聞かぬことにしましょう。まぎれもなく「あの人」は生きている、逝ってなど、いません。
わたしたちにとっては、急転直下の早すぎる無念の死でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
いずれ、もしご家族の方にお許しいただけるようなことがあれば、本ブログで、お礼とお別れの言葉を申し述べたいと願っています。
妙な記事を書いて、一部の方にご心配をお掛けしましたことをお詫びいたします。